ご褒美の幸せ

とっても、とっても焦っていた。「何か」を得ようとして、達成しようとして。
全てを解決しようとして。
だって、そうしなければ「幸せ」は訪れない気がして、
ずっとずっと走り続けた。

でも、ふと思った。「全て」を解決するのって無理かも。
そして、仮にそうであったとしても、そこにたどり着くまで
ずっと、ず～～っと苦しみ、満たされないまま走り続けるしかないの？
喉が渇いたまま、さまよい続けるしかないの？

ダメなのかな？「何か」を得るあいだに「幸せ」であることは。
「全て」を解決するまで「幸せ」になっちゃダメなのかな？

誰が決めたんだろう、「幸せ」はたどり着く場所にあるものだと。
誰が言ったんだろう、「何かを得たら、何かを達成したら、幸せになることを認める。
その時のみ「幸せだ！」と言い、感じることを許可する。それ以外にはない。」と。
でも私はそのルールに従い、今まで歩んできた。でもその「あいだ」の時間が
とても多い。「幸せを感じる許可」がない時間が圧倒的に多い！
で、ふと思いついた。「許可なしで幸せになっちゃえ！」と。

理由もなく、意味もなく。
どんな時も「幸せ」。ただそれだけ。

でも私はそうすることで意欲も向上心もない、ただの「怠け者」になると恐れていた。
でもそうではない。

何かを得たい、達成したい、それは変わらない。
ただ、「幸せ」は「ご褒美」ではない。だから焦りもなければ渇きもない。
ルール違反の「幸せでありながら」選んだ道を歩む。
行きたいところへ行く。向かう。選ぶ。

「ルール違反」と言われるかもしれないけど、
この方が効率いい気がする！（笑）。

Maho Somekawa