Saturday, May 11, 2013


私はいつも常に「主役」を目指していた。
「やるからには最高を」、「主役じゃないと意味ない」、
「その他大勢」で何が楽しい?
相手と比較し、時には優越感を感じ、時には劣等感を感じた。
で、その繰り返し。「相手と比較」してるといつもレースをしている感じ。
永遠のレース、永遠の戦い。
自分が特別であることが存在する権利がある
ことでそれを証明するための戦い。
疲れるんだ、これが!

昨日生まれて初めてジェンベを習った。
昔から音楽とは縁があり太鼓を叩くのは好きだったけどちゃんと「習った」
のは初めて。20人ぐらい円になってスタート。簡単なリズムの繰り返し。
でも「叩き方」、テクニックが色々あって少し難しい。少し緊張気味。

メインのリズムを皆で叩き始めたとき、奈良さんのジェンベが「ソロ」を始めた。
緊張が一瞬にして消え、私の手が自由に動き始めた。手だけではない、
体全体が音楽に触れ、リズムと一つになり、「風に乗った」ように
動き始めた。楽しい、楽しい、楽しい!!
笑顔満開、元気満開、幸せな気持ちでいっぱいになった!
そして踊るようにジェンベと一緒に音と響き始めた。
気持ちいのなんの!
ずーーっと目をつぶりっぱなし。ずーーーーーっと笑いっぱなし!
楽しくて楽しくて…

奈良さんのジェンベはずっとソロをするわけではなく、所々に風のように
パッと入ってくる。それが本当に気持ちいい。本当に煽られてる感じ。
いないと全然違う。本当に違う。
そこで感じた本当の「主役」の意味。
私は以前「群舞」は「主役」に
なれないからなるものだと思っていた。
そんなんじゃない。
私はあそこで最高に気持ちよく、幸せにジェンベを叩いていた。
奈良さんに支えられ、皆のリズムに支えられ。
そして感じた:

主役も群舞もない。
あるのは「役割」。
皆は一つで「仲間」なんだ。

「自分」が「主役」をやりたがっているあいだは「一つ」にはならない。
自分が「消える」時に本当の主役になっている。

ワークショップ後の奈良さんのセリフ:
「お祭りみたいに皆に楽しんでほしい。
コンサート後、写真とかサインとかそれは
それで嬉しいけどお祭りみたいに

「あ~楽しかった!!!」
っていう気持ちで帰ってくれるのが幸せ」

そのエネルギー、音にめちゃくちゃ出てた。
そしてそれをキャッチし、「イェ~イ!!!」って
気持ちで全てを忘れただただ「楽しんだ」。
体全体で、心から。

ワークショップ後、皆に言われたこと:
「本当に楽しそうに叩いてるからこっちも
楽しくなっちゃった!」「笑っちゃった」「私も揺れ始めた」。

「人生とは究極のコラボレーション」

全てはひとつで繋がっている。
あなたがあなたであることで
私が私であることが出来る。
ありがとう、ありがとう、ありがとう!

(奈良さんのHPhttp://www.naradaisuke.com/

Maho Somekawa

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